ビーコン配置パターン|8個型と12個型の使い分け
Factorio 2.0 のビーコンは、1.1 時代のように機械を全方位で囲めば得になる装置ではなくなりました。伝達強度は配信効率 ÷ √n で逓減し、8基で効果は2.83倍、12基でも3.46倍にとどまるため、本数を増やしても伸び方は鈍ります。
ビーコン配置パターン|8個型と12個型の使い分け
Factorio 2.0 のビーコンは、1.1 時代のように機械を全方位で囲めば得になる装置ではなくなりました。
伝達強度は配信効率 ÷ √n で逓減し、8基で効果は2.83倍、12基でも3.46倍にとどまるため、本数を増やしても伸び方は鈍ります。
自分も 2.0 直後に 1.1 の感覚のまま電炉を全方位ビーコンで囲み、電力消費だけ跳ね上がって効きがほとんど変わらない現実に愕然としました。
だからこそ、まずは8個型サンドイッチを基準に、共有行で必要ビーコンを2n+6まで圧縮し、12個型はメガベース級のスループットを狙うときだけ選ぶ考え方に切り替えるのが、いちばん素直な設計になります。
目的別おすすめ早見表:あなたに最適なビーコン配置
中規模ラインなら8個型サンドイッチ、メガベース級のスループットを狙うなら12個型、汚染と電力を抑えたいなら効率M混載が軸になります。
Factorio 2.0 のビーコンは、数を足せばそのまま伸びる設計ではなく、共有前提で組むほど得になるためです。
迷ったときの基準はかなり明快で、8個型を先に置けば設計が崩れにくいでしょう。
状況別おすすめ早見表(中規模ライン/メガベース/電力節約重視)
自分のセーブで同じ生産ラインを8個型と12個型で組み比べると、増えたビーコン数と電力に対して、伸びたスループットがきれいに釣り合いませんでした。
友人に初めてビーコンを勧めたときも、まず8個型サンドイッチを置いた瞬間に生産が安定し、配線や搬送の見通しまで一気に良くなりました。
状況ごとの答えを先に置くなら、中規模ラインは8個型、極端な出力が必要なメガベースは12個型、電力や汚染の圧縮を優先するなら効率M混載です。
| 状況 | 推奨配置 | ねらい | 向く理由 |
|---|---|---|---|
| 中規模ライン | 8個型サンドイッチ | バランス重視 | 伸びと省スペースの釣り合いがよく、設計が素直です |
| メガベース | 12個型 | 最大スループット | 置ける場所を全部使ってでも出力を取りにいく構成です |
| 電力節約重視 | 効率M混載 | 消費圧縮 | 必要な出力を保ちながら、汚染と電力を抑えやすいです |
8個型 vs 12個型 4軸比較表のカラム設計
比較表は、8個型・12個型・全方位囲みを横並びにして、効果倍率・占有面積感・通せるベルト本数・機械1台あたり電力の4列で見せるのがわかりやすいです。
ここで先に数字を出しておくと、8個型は1.5×√8≒2.83倍、12個型は1.5×√12≒3.46倍です。
12個型はビーコン数が1.5倍必要なのに効果は1.22倍しか伸びないので、見た目の豪華さより、8個型を基準に置いたほうが設計の再現性が高いと分かります。
| 配置 | 効果倍率 | 占有面積感 | 通せるベルト本数 | 機械1台あたり電力 |
|---|---|---|---|---|
| 8個型サンドイッチ | 約2.83倍 | 中規模ラインで扱いやすい | 2本を軸に組みやすい | 約60kW相当 |
| 12個型 | 約3.46倍 | 正方形格子で密 | 2タイル制約で詰まりやすい | 480kWの共有負担が重い |
| 全方位囲み | 2.0では原則非推奨 | 無駄が出やすい | ベルト経路が破綻しやすい | 効率が伸びにくい |
この表の見せ方にすると、読者は「どれが一番強いか」ではなく、「自分のラインで無理なく通るか」を先に判断できます。
実際、8基共有なら機械1台あたり電力は約60kWに按分されるので、サンドイッチ配置は出力だけでなく運用の軽さも残るのです。
結論:迷ったら8個型サンドイッチ
12個型が意味を持つのは、最大スループットが正義のメガベースだけです。
ベルト経路は2タイル制約で崩れやすく、液体や列車供給を前提にしやすいので、普通の生産ラインにそのまま持ち込む設計ではありません。
囲み配置も2.0では原則非推奨で、まずは8個型サンドイッチで安定させ、必要になった段階で12個型へ広げる流れがきれいでしょう。
自分なら、最初の一歩はいつでも8個型を勧めます。
ビーコンの基本仕様:9×9効果範囲とモジュール制約
ビーコンは、効果範囲・設置サイズ・電力・モジュール制約の4点を押さえるだけで見え方が変わります。
Factorio 2.0 では伝達強度の考え方が入ったことで、単に置けば強い装置ではなく、何台で共有させるかまで含めて設計する道具になりました。
自分も最初は範囲の端を見誤って、なぜ効かないのか15分ほど悩んだことがあります。
9×9効果範囲と2タイルルール
ビーコンの効果範囲は中心から9×9タイルで、機械がその範囲に1タイルでも触れていれば効果が乗ります。
この「触れていれば効く」仕様が、配置の自由度を生む核心です。
実際の置き方では、機械をビーコンに対して1タイルずらして置くのが定石になりやすく、端にぴったり合わせたつもりでも、1タイルはみ出した瞬間に効果が外れてしまいます。
自分が15分悩んだのもここで、見た目では届いているように見えても、タイル単位で切られている以上は容赦がありません。
そのうえで設置サイズは3×3です。
占有面積が大きいので、機械との2タイル制約と組み合わさると、ベルトの通り道がすぐ窮屈になります。
だからこそ、後半で出てくるサンドイッチ配置やミルフィーユ配置のように、行間とオフセットを先に決めてしまう発想が効いてきます。
ビーコンに入るモジュール・入らないモジュール
ビーコンの2スロットに入れられるのは速度モジュールと効率モジュールだけで、生産性モジュールと品質モジュールは入らないです。
初見だと「なぜ?」となりやすいところですが、ここを飲み込むとビーコンの役割がはっきりします。
ビーコンは生産ラインそのものを押し上げる補助装置であって、製品の増殖や品質操作を担う場所ではありません。
さらに、モジュールの効果は半分、つまり0.5だけ周囲に伝わります。
この減衰があるから、1基のビーコンをどの機械に、どの距離で、どれだけ共有させるかが設計の腕になります。
速度を伸ばすなら速度モジュール、消費を抑えたいなら効率モジュール、と役割を分けて考えると整理しやすいでしょう。
入るものと入らないものがはっきりしているぶん、迷いは少ないです。
480kW固定の電力コストをどう見るか
消費電力は1基あたり480kWで、モジュールが空でも入っていても、何台の機械に効いていても一定です。
ここはかなり割り切った設計で、ビーコン側のコストは「中身」ではなく「稼働そのもの」に乗っています。
つまり、1基を何台で共有するかが、そのまま電力効率の指標になります。
たとえば8台で共有できれば、1台あたりに割り付く負担はぐっと軽く見えます。
逆に、ほとんど効いていないのに置きっぱなしなら、480kWだけが先に積み上がる形です。
自分はこの仕様を理解してから、単純に数を増やすより、周囲にまとめて効かせる置き方を先に探すようになりました。
配置の密度を上げる発想はおすすめですし、電力系統の見積もりもかなりやりやすくなります。
2.0の逓減メカニズム:transmission strength を理解する
transmission strength は、1基あたりの効きが単純な足し算ではなく、配信効率を√nで割った値になる。
通常ビーコンの配信効率は1.5で、品質を上げればレジェンダリーで最大2.5まで伸びるため、同じ本数でも「1基を強くするか」「本数で押すか」の意味がまったく変わってきます。
まずこの式を押さえると、なぜ囲み方の設計で差が出るのかが見えやすくなります。
√n で割られる仕組みと逓減カーブ
機械に効くビーコン1基あたりの伝達強度は、配信効率を √n で割って求めます。
n はその機械に効くビーコン数なので、周囲に置くほど総量は増えても、1基ごとの寄与は必ず薄まる仕組みです。
実際にスプレッドシートで n を1から16まで振って 1.5×√n をプロットすると、伸びはきれいな曲線になるのに、8基あたりから体感上の頭打ちが見えてきます。
合計の伝達強度は 1.5×√n で、8基なら4.24、12基なら5.20です。
増やせば確かに伸びますが、増え方は線形ではありません。
1個あたりの効きは2基で約73%、3基で約50%まで落ちるので、数を積み増すほど得をする設計ではなく、逓減カーブを前提に配置を切るのが基本になります。
なぜ機械を囲むより機械でビーコンを囲む方が得か
この逓減がある以上、1台の機械をビーコンで囲むより、複数の機械でビーコンを共有させた方が効率が上がります。
同じビーコン本数でも、1つの機械に寄せすぎると n だけが増えて1基あたりの価値が下がり、逆に複数機械へまたがせれば伝達強度の総和を取りやすいからです。
自分が1.1の知識のまま12個型を量産していたメガベースを2.0で見直したとき、8個型へ組み替えるだけでビーコン総数を大きく減らせました。
分岐点もはっきりしています。
9基で旧1.1版と同等になり、10基以上は旧版より弱く、8基以下は旧版より強い。
数字で切れるので迷いが減りますし、囲み方を「機械中心」から「ビーコンを複数機械で使い回す設計」へ切り替える理由も明快です。
品質ビーコンで配信効率を1.5→2.5に引き上げる
本数を増やしにくい場面では、品質ビーコンで配信効率そのものを底上げする発想が効きます。
通常の1.5をレジェンダリーで最大2.5まで引き上げられるため、逓減のカーブにそのまま飲まれる前に、1基あたりの強さで稼げるのが利点です。
つまり、同じnでも式の係数を変えれば総量の伸び方が変わるので、配置の詰め方だけでなく品質投資も設計判断の一部になります。
8個型サンドイッチ配置:2.0の標準解
8個型サンドイッチ配置は、中規模ラインでまず採用したい標準解です。
ビーコン行→機械行→ビーコン行をミルフィーユ状に重ね、機械をビーコンに対して1タイルずらして置くと、1台の機械に上下8基のビーコンが効きます。
2.83倍の効果を、配置の形そのものから引き出せるのが強みです。
ミルフィーユ構造の組み方ステップ
組み方は単純で、ビーコン行、機械行、ビーコン行を交互に積み、機械を1タイルオフセットして並べます。
こうすると周囲のビーコンが無駄なく噛み合い、機械ごとの効果範囲がきれいにつながります。
電子基板ラインを8個型サンドイッチで組んだときも、この形にしておくと見積もり通りに収まり、1.1時代よりビーコンが減った実感がはっきり出ました。
設計を迷いにくく、ブループリント化もしやすいのがおすすめです。
2n+6 で必要ビーコン数を見積もる
共有行で組むと、必要ビーコン数は 2n+6 で見積もれます。
n は機械台数です。
孤立配置のように1台ずつ囲うやり方に比べると、台数が増えるほど差が開き、体感では約75%のビーコン削減になります。
8個型が推される理由はここにあり、ビーコンの置き過ぎを抑えながら、ライン全体の密度を上げられる点が魅力でしょう。
電力面でも、1基480kWを8台で共有するため、機械1台あたり約60kWで済みます。
ベルト1〜2本制約への対処(供給を分割する)
ただし、難点はベルト経路です。
ビーコンと機械の間は2タイルしか空かないので、通せるベルトは1〜2本に限られます。
ここで無理に全部を押し込むと詰まりやすく、銅板の供給がベルト1本制約で止まったことがありました。
そのときは供給ベルトを両側から入れる形に組み替え、さらに入出力を液体やインサータで逃がして解決しました。
複数方向に分割して流す発想に変えると、8個型は一気に扱いやすくなります。
12個型フルビーコン配置:メガベース級スループット
12個型フルビーコン配置は、2×2〜4×4の機械を正方形格子に並べ、その周囲をビーコンで埋めてスループットを底上げする、メガベース向けの攻めた設計です。
最大で12基を範囲に収められ、効果は3.46倍まで伸びます。
電炉や遠心分離機、化学プラントのような大型機械でこそ真価を出しやすく、量産を一気に引き上げたい場面で選ぶ構成でしょう。
12基が乗る機械サイズと格子レイアウト
2×2〜4×4サイズの機械なら、最大12基のビーコンを範囲に収められます。
見た目も分かりやすく、機械を四角格子に整列させ、その隙間と外周をビーコンで充填するのが典型です。
電炉アレイや遠心分離機、化学プラントのように同じ設備を横へ長く伸ばす用途だと、配線と配置の癖さえ掴めば、ほぼレシピ共通で再利用しやすいのが強みになります。
1k SPMメガベースで電炉アレイをこの形に組み、列車で鉱石を直接流し込むと、ボトルネックを気にせず押し切れる手応えがありました。
ただし、機械サイズが変わると最大本数も変わります。
3×3機械を行配列にすると12ではなく8基、5×5機械だと16ではなく10基しか乗りません。
だから12個型が活きるのは2×2〜4×4の機械に限られますし、同じ「ビーコンだらけ」に見えても、実際の伸び方は違います。
効率モジュール混載で汚染と電力を抑える
12個型では、速度モジュールだけを詰め込むより、効率モジュールを混ぜた方が設計としてきれいです。
速度M3を10枠、効率M3を14枠で組むと、速度+250%を取りつつ、速度モジュールで増える汚染と電力を効率モジュール側で相殺できます。
単に速いだけでなく、ベース全体の負荷を抑えながらスループットを引き上げられるので、後段の電力網や防衛ラインまで含めた総合最適に向きます。
この混載は、メガベースの「全部を速くしたいが、周辺コストは増やしたくない」という要求に噛み合います。
速度だけを盛ると発熱と消費が先に苦しくなりますが、効率を差し込むとそのツケを抑えられる。
だからこそ、ただの高出力配置ではなく、長時間回し続けるための実戦的な構成として扱うべきです。
ベルトを諦めてパイプ・列車で供給する設計
12個型は、ベルト供給のままではほぼ破綻します。
2タイル制約で経路が窮屈になり、必要量をさばく前に詰まりやすいからです。
液体パイプや列車で供給する前提に切り替えると、初めてこの配置の意味が出ます。
自分も最初はベルトのまま押し切ろうとして供給が追いつかず、結局パイプと列車供給に作り直しました。
そこでようやく、12個型は「ベルト前提で組むものではない」と腹落ちした形です。
採用基準もはっきりしています。
スループットを最優先し、ビーコン数と配線の手間を飲み込めるメガベースだけで使う設計です。
逆に言えば、そこまで詰める意思がある現場なら、12個型は一気に生産力を押し上げるおすすめの選択肢になります。
配置を決める判断基準:スループット・面積・電力のトレードオフ
配置判断で見るべき軸は、スループット、占有面積、電力の三つです。
機械1台あたりの効果を最大化したいなら12個型、ビーコン1基あたりの効果を効率化したいなら8個型が向いており、同じビーコン数なら8個型のほうが多くの機械を加速できます。
まずこのトレードオフをはっきりさせると、あとから配置をいじる回数が減ります。
スループット重視か、ビーコン効率重視か
同じレシピを8個型と12個型で並べて稼働させると、見えてくるのは単純な生産量差だけではありません。
必要なビーコン総数や電力、ラインの横幅まで含めて比べると、どこから12個型がペイするかが自分の中で線引きしやすくなります。
だから先に「1台の機械をどこまで押し上げたいのか」を決めておくと、配置の正解がぶれません。
12個型は、機械1台に対する加速を厚くかけたい場面で強いです。
逆に8個型は、限られたビーコンでより多くの機械に速度を配りやすいので、同じ資源量でも面積あたりの回転数を取りやすい。
どちらが上位互換という話ではなく、何を節約したいかで選ぶ設計です。
速度×品質は不可・生産性は機械側という鉄則
品質運用ラインに速度Mビーコンを付けたまま試したとき、品質%が思った以上に落ちて、最後は品質0%まで沈みました。
原因に気づくまで少し時間がかかりましたが、品質を狙うラインでは速度Mビーコンを外すのが鉄則です。
速度を上げるほど品質を削るなら、同時運用は最初から狙わないほうがいいでしょう。
その代わり、生産性Mは機械側に入れ、速度Mはビーコン側に入れます。
両者は打ち消し合う関係ではなく別系統で加算されるため、生産性で素材を増やしつつ、速度で回転を上げる組み合わせが基本形になります。
効率Mビーコンを混載できるなら、速度Mの汚染や電力増を抑えながら回せるので、品質を触らないラインでは扱いやすい構成になるはずです。
占有面積とベルト本数から配置を逆算する
最終的な配置は、占有面積と通せるベルト本数から逆算すると決めやすいです。
供給を液体や列車で賄えるなら12個型、ベルト供給が前提なら8個型、という順で候補を絞ると現実的になります。
ここで迷ったら、まず入力口の数と横幅を見ましょう。
手順はシンプルです。
必要な素材をどの搬送手段で入れるかを決め、次に並べられる機械列の長さを確認し、最後にその面積へ何基のビーコンを置けるかを見る。
ここまでやると、理論上の最大効率ではなく、手元の工場で本当に回る形が残ります。
読者の状況に合わせて8個型と12個型を切り替える発想にしておくと、後から拡張しても破綻しにくいです。
Takuma
Factorio 3,000時間超。1k SPM メガベースを複数パターンで達成した生産ライン設計のスペシャリスト。本業のプラントエンジニアの知識を工場最適化に応用しています。