分配器の使い方と最適化|優先・フィルタ完全攻略
分配器(Splitter)は、Factorio で1入力2出力の分割、2入力1出力の合流、そして2本並べたときの均等化を1台で担う物流設備です。自分も序盤はただの分岐器だと思い込んでいて、メインバスが静かに枯れていくのを見ながら「なんで奥のアセンブラーが止まるんだ」と3時間ほど溶かしました。
分配器の使い方と最適化|優先・フィルタ完全攻略
分配器(Splitter)は、Factorio で1入力2出力の分割、2入力1出力の合流、そして2本並べたときの均等化を1台で担う物流設備です。
自分も序盤はただの分岐器だと思い込んでいて、メインバスが静かに枯れていくのを見ながら「なんで奥のアセンブラーが止まるんだ」と3時間ほど溶かしました。
黄15・赤30・青45、さらにターボ60アイテム/秒という速度の揃え方まで押さえると、詰まりの原因はかなり見えやすくなります。
入力優先、出力優先、フィルタの3設定を使い分ければ、優先供給も仕分けも思い通りに組めるようになります。
分配器とは何か:分割・合流・均等化の3役をこなす物流設備
分配器は、1入力2出力の分割、2入力1出力の合流、そして2本のベルトをならして中身を均等化する処理を、1つの設備でまとめてこなします。
流れを切り替える設備というより、物流の交差点として扱うと理解が早いでしょう。
しかも片側が詰まれば残りを空いている側へ逃がせるので、ラインの偏りを吸収しながら次の設計へつなげられます。
分配器の3つの基本動作
分配器の基本は、1入力2出力なら左右へ1:1、つまり各50%で分けることです。
ここに2入力1出力を重ねると、2本のベルトを1本へ合流させる役目も担えますし、2本を並べた状態では中身を均等化する動きも入ります。
自分も最初はこの3機能を別物のように見ていましたが、実際には「流れを受けて、振り分けて、偏りをならす」という同じ考え方の延長にあると分かると、後の優先設定やフィルタ設定が一気に読みやすくなりました。
メインバスを組むときに分配器1つで枝分かれを作れると気づいた瞬間、工場設計の自由度がかなり跳ね上がります。
必要なラインだけ横へ逃がし、残りをそのまま主幹に流せるので、ベルトを何本も引き回して誤魔化すより整理しやすいのです。
分配器は在庫を抱えません。
あくまで流れを振り分ける交差点だからこそ、次の設備とのつながりを考える土台になります。
レシピと設置:向きと入出力の数え方
レシピは電子基板5個、鉄板5個、搬送ベルト4本で、クラフト時間は1秒です。
序盤から量産しやすく、メインバスの立ち上げで数をそろえやすいのが強みでしょう。
コストが重すぎないからこそ、惜しまず使って流れを整理する運用に向いています。
分配器をケチって配線を長くするより、早い段階で配置の自由度を確保したほうが、後の拡張がずっと楽になります。
設置でいちばん迷いやすいのは向きです。
入出力をどちら向きに向けるかで、そこが分割なのか合流なのかが変わるため、回転キーで意図した向きにしてから置く癖をつけると手戻りが減ります。
自分も最初のメインバスでは向きを間違え、合流させたいところを分割してしまって鉱石が半分どこかへ消える事故を何度もやりました。
向きの確認を先に済ませるだけで、あの手のミスは目に見えて減ります。
片側が詰まったときの自動リルート挙動
片側の出力が詰まって均等に分けられない場面では、分配器は残り全量を空いている側へ自動で流します。
ここがこの設備の便利さの核で、置くだけで偏りを吸収できる理由でもあります。
単純な左右分割だけなら他の方法でも代用できますが、詰まりを見た瞬間に流れ先を切り替える挙動があるから、ライン全体を止めずに済むのです。
メインバスの片側だけ消費が早い場面でも、流量が自然に逃げるので破綻しにくくなります。
この自動リルートは、分配器を「余りをさばくための器具」として使うときに特に効きます。
流れが片寄っても設備側が勝手に均し、空いたほうへ回してくれるので、設計者は詰まりの発生点だけを見ればよくなります。
速度の異なるベルトを混ぜると遅い側がボトルネックになりますが、分配器はその前提を受け止めて働く装置です。
だからこそ、ライン設計では速度をそろえたうえで分配器を置く順番が安定します。
ベルト速度と分配器のティア:黄・赤・青・ターボの処理能力
搬送ベルトと分配器は、同じティアでそろえて使うと流量が素直に流れ、詰まりの原因を切り分けやすくなります。
黄は15、赤は30、青は45アイテム/秒で、Space Ageのターボは60アイテム/秒です。
片レーンはその半分なので、実際の流れをイメージするときは「一本で運んでいる量」より「左右合わせた総量」で見ると理解しやすいでしょう。
黄・赤・青・ターボの処理能力一覧
| 種別 | 処理能力 | 片レーン換算 | 製造条件 |
|---|---|---|---|
| 黄搬送ベルト | 15アイテム/秒 | 7.5アイテム/秒 | 通常クラフト |
| 赤(高速)搬送ベルト | 30アイテム/秒 | 15アイテム/秒 | 通常クラフト |
| 青(超高速)搬送ベルト | 45アイテム/秒 | 22.5アイテム/秒 | 通常クラフト |
| ターボ搬送ベルト | 60アイテム/秒 | 30アイテム/秒 | ヴルカヌスのみ |
この表で見たいのは、速度差そのものよりも「次の設備が同じ流量を受け止められるか」です。
赤へ張り替えたのに周辺設備が黄のままだと、ライン全体の想定が一段ずつずれていきます。
自分もメインバスを赤ベルトに換えたとき、分配器だけ黄色のまま残してしまい、そこだけ15アイテム/秒に絞られて上流が延々詰まりました。
原因に気づくまで30分かかったのですが、こういう事故は速度表を数字で押さえておくとかなり減らせます。
分配器とベルトの速度を必ず揃える理由
分配器の速度は、その種別の搬送ベルトと同じです。
黄分配器は15アイテム/秒までしか受けられないので、青ベルトの流れをそのまま通そうとしても、入口でつかえてしまいます。
遅い側が全体のボトルネックになるため、混在は避けるか、意図して流量制御に使う発想が必要です。
分配器は1入力2出力の分割だけでなく、合流や均等化にも使える物流の基幹設備です。
片側の出力が詰まったときは、残りを空いている側へ自動で逃がすので、置くだけで偏りを吸収できます。
だからこそ、ベルトと分配器のティアを揃えておけば、設備の能力差ではなく配置の意図で物流を組めるようになります。
Space Ageのターボ分配器とタングステン板
Space Ageのターボ搬送ベルトは60アイテム/秒で、片レーンは30です。
レシピは超高速搬送ベルト1、潤滑油20、タングステン板5で、ヴルカヌスでのみ製造できます。
タングステンがヴルカヌス固有資源だと知っておくと、ターボ系が単なる上位版ではなく、惑星進出と物流再設計を結びつける設備だと見えてきます。
ヴルカヌスで初めてターボベルトを敷いたときは、60アイテム/秒の流れの速さに「これで列車待ちが減る」と実感しました。
流速が上がると、ベルト上の滞留が短くなり、供給の遅れがそのままライン停止に育ちにくくなります。
速度を揃えるという原則を守るだけで、初心者が悩む詰まりの多くは未然に防げるので、まず手持ちのベルト色と分配器色を一致させていきましょう。
入力優先と出力優先:どちらのベルトを先に処理するか
入力優先は、どちらの入力ベルトを先に消費するかを左右で指定する設定です。
指定した側に隙間ができるまで反対側のアイテムを取らないため、近い供給源を先に減らし、遠いラインは温存するといった振り分けができます。
合流点で流量の偏りを制御したいときに、まず候補に上がる動作だと言えるでしょう。
入力優先の動作と使いどころ
入力優先の強みは、供給を「先に使う側」と「後から使う側」に分けられる点にあります。
列車降ろし場で複数鉱床を1本へ合流させる場面では、近い鉱床を優先消費させておけば、遠い鉱床は需要が増えたときの保険として残しやすくなります。
供給の源が複数あるのに、全部を同時に削ってしまうとどの鉱床も中途半端に減り、回収効率が落ちるからです。
自分はこの設定を、複数鉱床をまとめる列車降ろし場でよく使っています。
近い鉱床から先に流し、遠い鉱床は温存する形にしておくと、輸送距離の短い側で日常需要をまかないつつ、遠方の鉱床を非常用の余力として残せました。
列車網が伸びるほど、全部を均等に削るより、消費順を決めたほうが運用が安定します。
出力優先の動作と使いどころ
出力優先は、どちらの出力ベルトを先に満たすかを左右で指定する設定です。
指定側のベルトが満杯になって初めて反対側へ流すので、メインラインを先に埋め、余った分だけサブラインへ回す構成に向いています。
分岐のたびに流量を均等化するのではなく、先に届けたい先へ確実に届かせるための仕組みです。
自分がメインバスの奥で供給切れを起こしたときも、分岐側の分配器に出力優先を入れるだけで流れが戻りました。
設定一つで奥のラインが復活した瞬間は印象に残っています。
メインラインを先に満たす設計にすると、手前で取りこぼしていたアイテムが奥まで届くようになり、サブラインはそのあとで受け取ればよくなります。
優先設定でメインラインを枯渇させない設計
優先設定を入れない分配器は、基本的に1:1で分けようとします。
片方のラインが空いていても均等に振り分けるため、結果として両方とも中途半端になり、奥の機械まで届くはずの量が手前で薄まることがあります。
意図がある合流や分岐では、左右の指定をきちんと入れて、どちらを先に処理するかを決めておくべきです。
詰まりの症状が「奥が止まる」「手前だけ余る」なら、まず優先設定の有無を見直すとでしょう。
メインラインを守りたいなら出力優先、供給源の消費順を決めたいなら入力優先です。
どちらも、メインを先に生かして全体の流れを崩さないための設計なので、状況に応じて使い分けてみてください。
フィルタ設定:特定アイテムだけを片側へ振り分ける
フィルタ分配器は、混ざったベルトから特定の1種類だけを抜き出したいときに使う仕分け機構です。
1つの出力に1種類のアイテムを指定すると、そのアイテムだけが指定側へ流れ、残りは反対側へ回ります。
混在搬送を整える用途では、余計な手作業を減らしながらラインをすっきりまとめられます。
フィルタの基本:1出力=1アイテム
フィルタの考え方は単純で、1つの出力に指定できるのは1種類のアイテムだけです。
該当アイテムだけがその側へ流れ、それ以外は反対側へ送られるため、ベルト上で選別対象がはっきり決まっている場面ほど扱いやすくなります。
0.16.17で追加された機能なので、古い攻略記事の感覚のまま組むより、現行版では最初から選択肢に入れておくと設計が楽になるでしょう。
混在ベルトから目的アイテムだけ抜き出す
定番なのは、製鉄ラインで鉄板と鋼材が混ざったベルトから鋼材だけを抜く構成です。
自分も遠心分離機の出力で低濃縮ウランと劣化ウランが混ざるベルトを、フィルタ分配器で低濃縮ウランだけ抜き出して核燃料ラインへ回したことがありますが、仕分けの手間が一気に消えました。
フィルタを知らなかった頃は、インサータを並べて手動仕分けに近い構成を組んでいましたが、分配器1つで置き換えられて省スペース化しやすいのも利点です。
フィルタと優先の併用時の注意
フィルタを設定すると、出力優先スライダーはそのまま優先指定の操作に転用されます。
つまり、通常の出力優先とフィルタ設定は同じスロットを共有しているため、片方だけを独立して触れるわけではありません。
混在ベルトを扱うときは、どちらの挙動を使っているのかを意識しておくと、狙った側へ流れない原因を避けやすくなります。
フィルタは1出力1アイテムまでなので、3種類以上を分けたいならフィルタ分配器を直列に並べる必要があります。
多種仕分けほど段数が増えるので、どこで1種だけを抜き、どこで残りをさらに分岐させるかを先に決めておくと設計が崩れにくいです。
ソート不要の混在搬送から1種だけ取り出す用途には特に向いているので、複雑なラインほどおすすめです。
バランサー設計:複数ベルトを均等化して片寄りをなくす
バランサーは、複数の分配器を組み合わせて複数本のベルトの流量を均等化する設計です。
採掘直後の出力が片寄っていても、製錬や仕分けの手前で均等に整えておくと、後段のラインが止まりにくくなります。
自分も鉄鉱石を4本に分けたのに1本だけ満杯、残り3本がスカスカという状態で悩みましたが、4対4バランサーを挟んだ瞬間に流れが揃い、製錬ラインの稼働が安定しました。
バランサーが必要になる場面
採掘場の配置やベルトの取り回しが少し違うだけで、流量は簡単に偏ります。
特に、複数の採掘機をまとめて運ぶ場面や、左右レーンのどちらかだけが詰まりやすい場面では、ただ本数を増やすだけでは解決しません。
バランサーは、その偏りをいったん受け止めて、各出力へできるだけ均等に配り直すための土台になる設計です。
4対4バランサーの仕組み
4対4バランサーは、4本の入力を4本の出力へ均等配分する構造で、1本の入力を各出力25%ずつに分配できます。
鉱石が一部のベルトに集中していると、見かけ上は流れていても、どこか1本だけが詰まり、ほかは余るという無駄が起きます。
ここを4対4で平準化しておくと、後段の製錬炉や組立機が同じペースで材料を受け取れるようになり、全体の停止や空転を抑えやすくなります。
スループット無制限のバランサーは、『満負荷時に100%通過する』条件を満たす2基を背中合わせに配置することで保証されるので、フル稼働でも速度を落とさない設計として覚えておくとよいでしょう。
レーンバランサーとカーブベルトの落とし穴
レーンバランサーは通常のバランサーと違い、各ベルトの左右レーンごとに均等化します。
片レーンだけ詰まる症状にはこちらが効くため、ベルト本数の偏りとレーン内の偏りを分けて考えるのがコツです。
なお、カーブベルトをバランサー内に入れると両側の到達タイミングがずれ、中央の分配器が本来のスループットを出せないことがあります。
自分もカーブ入りで首をかしげたことがありますが、直線ベルトに組み直したら本来の流量が出ました。
バランサーは直線で組む、この体で覚えた失敗談は役立ちます。
ℹ️ Note
仕組みを理解したうえでコミュニティ配布のブループリントを使うのもおすすめです。なぜ均等化されるのかを知っていれば、見た目をそのまま真似るだけでなく、流量の偏りが出たときにどこを直せばよいか判断しやすくなります。
よくある詰まり・トラブルと対処
速度違いのベルトを混ぜるときに起きる詰まりは、分配器そのものの故障というより、流量のつり合いが崩れて上流が押し戻される現象です。
特に速い青ベルトを遅い黄分配器へ通すと、入口側の処理が追いつかず、見た目には「途中で止まった」ように見えます。
まず確認すべきなのは見栄えではなくティアの一致で、ベルトと分配器の段階が揃っているかを先に見るだけで、無駄な迂回を減らせます。
速度違いのベルトを混ぜたときの詰まり
実プレイでいちばん多いのは、この速度ミスマッチです。
自分も、流れているはずなのに上流がじわじわ滞る場面に何度も遭遇しましたが、原因を追うと青ベルトと黄分配器の組み合わせだった、ということが多かったです。
速い側を遅い側に合わせるしかないので、どこかが先に満杯になり、そこから詰まりが連鎖します。
だからこそ、ラインを組み直す前にティアを揃えるのが先で、ここを外すと対処がいつまでも回り道になります。
サイドロード合流が不安定なときの対策
サイドロードは手軽ですが、追加や除去で更新順が変わるため、どちらの流れが先に通るかが揺れやすいです。
混在合流で「なぜか片方しか流れない」と感じるのは、この順序の不安定さが原因になりやすいでしょう。
自分はここで何度もハマりましたが、空ベルトを経由してから入力優先付き分配器に通す形へ変えてからは、迷いが消えました。
意図通りに片方を優先したいなら、横からの合流に頼るより、優先設定の効く分配器で流れを固定するのがおすすめです。
片レーンしか埋まらない(ベルト圧縮)問題
片レーンしか埋まらない状態は、インサータが近い側にしか置けないために起きる、典型的なベルト圧縮不足です。
見た目には搬送できていても、もう片側のレーンが空いたままだと製錬や搬出の処理量が半分で止まり、設備全体が本来の速度を出せません。
ここで効くのが、分配器で一度ベルトを分けてループバックさせ、両レーンに均等に乗せ直す方法です。
自分もこの形に切り替えたら、遊んでいた半分の製錬が動き出して処理量が倍になり、圧縮の効き目をはっきり体感しました。
詰まりをほどく順番は、速度を揃えてから優先を明示し、必要になって初めてバランサーで均等化する流れが扱いやすいです。
逆に、先にバランサーを盛ると原因が見えにくくなり、解決よりも複雑化が先に来ます。
まずティア差を疑い、それでも意図通りにならないなら優先合流へ切り替え、最後にレーンの偏りを整える。
これが、実戦でいちばんおすすめの当たり方です。
RinSeo
Factorio 2,000時間超。100駅以上の列車ネットワーク運用実績と Death World マラソンクリアの経験から、物流・防衛の実践ノウハウをお届けします。